プログラミング学習と聞くと専用のソフトや環境が必要に思えますが、実際にはWebブラウザで学べるものがたくさんあります。
この記事では、Webブラウザで学べる子ども向けプログラミング学習サイト5選を紹介。
子ども向けに開発されたものなど、プログラミングが初めてでも抵抗なく始められる学習ツールを厳選しました。
無料で利用できるサイトばかりなので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
ブラウザで学べる子ども向けプログラミング無料ツール5選
Webブラウザで手軽にプログラミングが学べる無料ツールおすすめ5選を紹介。
描いた絵をアニメーション化できるものやゲーム感覚で学習できるものなど、さまざまな学習ツールがあるので子どもの興味に合わせて選んでみてくださいね。
Scratch(スクラッチ)
出典:Scratch
スクラッチは、小学校の授業でも使われる人気のビジュアルプログラミングツール。
ドラッグ&ドロップでブロックを組み合わせるだけの簡単操作で、ゲームやアニメーションなど自分の好きなものを自由に作ることができます。
作品作りを通して処理の流れや条件、繰り返し、変数といったプログラミングの基本的な概念をしっかり学べますよ。
また作った作品を共有できるため「他の人の作品から学ぶ」「フィードバックを受ける」「共同で作品を作る」といったことも可能。
他の人との関わりを通して、応用力やコミュニケーションスキルが身につき、プログラミングの楽しさも広がるでしょう。
なお未就学児~小学校低学年向けに「ScratchJr」というアプリもありますが、こちらはタブレット専用でブラウザ版はありません。
■対象年齢:8歳~16歳
■公式サイト:https://scratch.mit.edu/
viscuit(ビスケット)
出典:Viscuit
ビスケットは、子どもたちがプログラミングの世界に親しみやすいように設計された教育ツールです。
画面上で絵を描き、メガネというViscuit独自の仕組みを使ってアニメーション化することで、プログラミングの基本的な概念を学びます。
操作が非常にシンプルで、未就学児~小学校低学年でも無理なくプログラミング学習ができますよ。
小学校の授業でも使われることがあるので、スクラッチとあわせて一度触ってみると授業もスムーズに取り組めるでしょう。
■対象年齢:4歳以上
■公式サイト:https://www.viscuit.com/
Code.org(コード・ドット・オルグ)
出典:Code.org
Code.orgは、世界中の子どもにプログラミングを教えることを目的とした非営利団体が運営するサイトです。
英語表記ですが、日本語翻訳機能も搭載されています。
ビジュアルプログラミングからJavaScriptまで、さまざまなテーマのコースが用意されていて、自分の興味に合わせて選ぶことができますよ。
1時間で学べる「Hour of Code」では、マインクラフトやアナと雪の女王といった子どもに人気のテーマも。
好きなテーマを選択して、プログラミング学習を楽しみましょう。
■対象年齢:4歳~18歳
■公式サイト:https://code.org/
CodeCombat(コードコンバット)
出典:CodeCombat
CodeCombatは、ゲームをプレイしている感覚でプログラミングを学べる学習ツールです。
テキストベースのプログラミングを使い、自分の分身となるキャラクターを操作して冒険の世界を探索します。
PythonやJavaScriptといったテキストベースのプログラミング言語が学べるので、ビジュアルプログラミングでは物足りないという子どもにもおすすめ。
一部機能の利用には月額課金が必要ですが、無料でも多くのステージを楽しむことができますよ。
■対象年齢:9歳以上
■公式サイト:https://codecombat.com/
Progate(プロゲート)
出典:Progate
特に子ども向けというわけではありませんが、プログラミング学習サイトといえばまず名前が挙がる有名サイト。
イラストを使用したスライドで視覚的にわかりやすく、手を動かしながら学べます。
HTML/CSS、JavaScript、Ruby、Java、Python、Swiftなど学習できる言語も豊富。
長期的に取り組むには有料コースがおすすめですが、基礎レッスンは無料コースでも学習できるので、まずはScratchなどでプログラミングの基本的な考え方を学んだあと、テキストベースのプログラミング初チャレンジに利用するのがおすすめです。
子どもだけでなく、プログラミングに触れてみたい保護者にも最適なサイトですよ。
■対象年齢:特になし(おすすめは10歳以上)
■公式サイト:https://prog-8.com/
ブラウザでプログラミング学習をするメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
インストール不要 バージョンアップ不要 OSの制約を受けにくい 無料で使えるものが多い 低スペックPCでもできる | オフライン作業ができない アクセス集中などで重くなる場合がある 学習サポートが少ない |
ブラウザベースの学習ツールはダウンロードやインストールが要らず、インターネット環境があればどこからでもアクセス可能という利点があります。
またOSの制約を受けにくく、ネイティブアプリと違ってバージョン管理が不要という特徴も。
無料でできるものも多いので、気軽にプログラミング学習を始めることができますよ。
ただしオフラインでの作業ができない、学習サポートが少ないといったデメリットも。
本格的にプログラミングを学びたい、質問環境が欲しいという場合は、スクールや通信教育の利用も検討してみましょう。
プログラミング学習の進め方とポイント
プログラミング学習を始める際、どのように進めていけば良いのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
この項では、プログラミング学習の進め方について解説。
子どもが楽しくプログラミング学習を続けるために気を付けたいポイントをまとめました。
プログラミング学習の進め方
パソコンやタブレットを使ってプログラミング学習をする際は、スモールステップを意識して取り組みましょう。
そのためには、今回紹介したような簡単な問題から徐々にステップアップしていける学習ツールを活用するのがポイント。
ビジュアルプログラミングツールを使用する場合は、動くアニメーションや簡単なゲームを作成することからスタートするのがおすすめです。
なお、学習の際はトライ&エラーを重視してください。
子どもが自分で試行錯誤する過程を大切に、失敗する機会を奪わないのが保護者の役目です。
モチベーションを維持する工夫
せっかく学習を始めてもすぐに飽きてしまったり、わからなくて嫌になってしまったりしてはもったいないですよね。
子どもがひとりで学習できている場合でも、モチベーションの維持については保護者が気にかけてあげましょう。
プログラミング学習のモチベーションを維持する方法は、大きく分けて3つあります。
- 学習の目的・目標を明確にする
- 子どもの興味があるものと関連付ける(ゲーム、キャラクターなど)
- 子どもの主体性を尊重する
プログラミング学習では、子どもが自分で考えて試行錯誤しながら正解へとたどり着く過程を見守ることが保護者の役目です。
ただ、子どもが何をすれば良いかわからず戸惑っている場合は、目標設定を手伝ってあげてください。
道筋を示せるほどプログラミング知識がないという場合は、親が一緒に学ぶ姿勢を見せるだけでも子どもにとって大きな励みになりますよ。
ちなみに保護者がもっともやってはいけないことは、子どもの作品に口出しをしたり否定したりすることです。
自信をなくして失敗を恐れるようになると、試行錯誤して自分で問題を解決するという成功体験の機会が奪われてしまいます。
うまくいかなくても「そうじゃない」といった口出しは避け、よくわからない作品が出来あがっても「いいね!面白い!」と褒めてあげてくださいね。
安全なインターネット環境の準備
プログラミング学習を始めると、インターネットを利用する機会も増えてきます。
しかしインターネット上にあるのは、子どもに良い影響を与えるものばかりではありません。
子どもが安全にインターネットを利用するためには、親の監督が必要です。
不適切なコンテンツに触れられないよう制限したり、ネット依存にならないよう使用時間を決めたりなど、子どものために何ができるか考えてみましょう。
また使用するアプリや個人情報を守るためのルールについて、親子で話し合いを設けることも大切です。
安全なインターネット環境の準備方法については以下の記事にまとめているので、詳細が知りたい人はあわせて読んでみてくださいね。
まとめ:ブラウザで手軽にプログラミング学習を始めよう
ブラウザでのプログラミング学習は、何よりもその手軽さが嬉しいですよね。
アカウント登録不要でできるものもたくさんあるので、気軽に試してみましょう。
プログラミング学習はプログラミング的思考が身につくだけでなく、創造性や問題解決能力を育むのにも役立ちます。
まずは遊びや親子のコミュニケーションの一環として、取り入れてみてはいかがでしょうか。